政権交代への唯一の道はここにあり!

創価学会創立者牧口常三郎は”悪人は結託するが、善人は孤立して弱いままだ。だから社会は良くならない”と喝破している。今の政界を見るに、この警告の通りだ。一昔前、公明党の書記長を務め、細川連立政権を支えた元衆院議員の市川雄一氏は、1993年に誕生した細川政権で、新生党代表幹事だった小沢一郎氏と「一・一ライン」と呼ばれる太いパイプを築き、政権を主導した。旧民主党の鳩山政権で党幹事長を務めていた小沢氏との人脈を期待され、2010年に公明党常任顧問として党務に復帰し、2014年からは特別顧問を務めていたが、残念なことに本年、鬼籍に入られた。

政権交代可能な2大政党制を目指す小沢一郎にとっては痛手だ。7月の参院選に向かって、政権を握る自民党にすり寄る動きばかりが目立つ。選挙に強い公明党に加え、国民民主党は既に与党の一員のような振る舞いをしており、野党の支援団体だった筈の連合の芳野友子会長は自民党の会合に出席。言うまでもなく、全国政党に脱皮しようと目論んでいる維新の会は、教育無償化など大衆受けする公約

を掲げるが本質は政権よりだ。通常国会の会期末を15日に控え、主要野党の分断が改めて浮き彫りになっている。立憲民主党は、細田衆院議長の不信任決議案と内閣不信任決議案を相次いで提出する方針で共産党は同調する構えだが、日本維新の会と国民民主党は冷ややかな態度だ

さて、公文書改竄・森友加計問題、桜を見る会などの恥知らずな虚偽を遂行する自民党主導政治を転換し政権交代を実現する方法はあるのか。ただ一つの道がある。政権のために抱き込まれ、党是に合わない右寄り政策に同調させられ続けてきた公明党が、自民党に見切りをつけ政権離脱し、米国にも直言できる私利私欲のない小沢一郎路線に復帰し、覇道政治を打ち破り、王道政治を実現するため、まっとうな全野党結集に尽力することだ。