政治権力の恐ろしさ!

政治権力の恐ろしさ!

では何故このような時期に逮捕したのだろうか。当時、国民新党代表代行だった亀井静香が、大久保が未だ逮捕される以前の平成21年2月に「週刊現代」(2月21日号)のインタービューで、「長年権力側(自民党)にいた私や小沢氏は熟知しているが、権力者というのは、その気になればどんな暴挙でもやり放題です。一刻も早く麻生太郎を権力の座から引きずり降ろさないと敵はこの先、何をしでかすかえある。だろうか。法務検察独自の鉄則を破ったのであろうか。法務検察独自の考えで強制捜査をしたのでないことは、明らかだと言える。私は静岡刑務所の独居房で、NHKテレビで公設秘書逮捕のニュースを聞き、「ああ、やったな」と直感的に思った。というのも、検察の鉄則は「選挙に影響する捜査をしないこと」である。この鉄則を破ってでも逮捕に踏み切らせるのは、政治権力が検察最大の弱みを利用したのに違いない。そう私は思った。政権側にすれば、貸を返してもらったという感覚だろう。平成13年10月当時、検察の裏金問題と、そこに起きた「けもの道」に興味を持ったのが、当時の自民党政調会長だった麻生だった。断崖絶壁を脱出するために検察の弱みを利用したようだ。元参議院議員平野貞夫によると、森英介法務大臣が、大久保秘書を逮捕するように、桶渡検事総長に指揮権を発動したのだ。でなければ、この時期に逮捕したことは理解できない。大久保秘書による政治資金規正法違反は、「表」の献金である。単なる形式犯でしかない。闇献金事件であれば、その使途を追求する捜査が行われる。だが、形式犯のため、それ以外の捜査が進展することもない。このことは逮捕当初から分かっていたことで、麻生政権に利用された逮捕であった。

小沢捜査と日歯連事件とを比較検証してみると、日歯連事件は一億円の領収書も発行しないで、収支報告書にも記載しない闇献金事件である。当然、その使途を解明する必要があり、逮捕拘留すべきだった。一方、小沢捜査は「表」の金である。収支報告書にも記載されている。形式犯なら、本来、逮捕拘留する必要など無かったのだ。日歯連事件と比較検証すれば、その扱いのあまりの違いが歴然だ。

中央アジアの大詩人・ナワイーは言った。「たとえ、全民衆を騙しおおせたとしても、因果応報の理から逃れられぬ」と。正義は勝たねばならない、人間社会は、底知れぬ闇を流転せねばならない。

ナワイーは宣言している。「高潔なる者の旗が、空高く翻る」と。自民党政権の首相に誰がなろうとも、衆院選野党統一候補の実現の成果が最重要課題である。

政治権力の恐ろしさ   p62-65

では何故このような時期に逮捕したのだろうか。当時、国民新党代表代行だった亀井静香が、大久保が未だ逮捕される以前の平成21年2月に「週刊現代」(2月21日号)のインタービューで、「長年権力側(自民党)にいた私や小沢氏は熟知しているが、権力者というのは、その気になればどんな暴挙でもやり放題です。一刻も早く麻生太郎を権力の座から引きずり降ろさないと敵はこの先、何をしでかすかえある。だろうか。法務検察独自の鉄則を破ったのであろうか。法務検察独自の考えで強制捜査をしたのでないことは、明らかだと言える。私は静岡刑務所の独居房で、NHKテレビで公設秘書逮捕のニュースを聞き、「ああ、やったな」と直感的に思った。というのも、検察の鉄則は「選挙に影響する捜査をしないこと」である。この鉄則を破ってでも逮捕に踏み切らせるのは、政治権力が検察最大の弱みを利用したのに違いない。そう私は思った。政権側にすれば、貸を返してもらったという感覚だろう。平成13年10月当時、検察の裏金問題と、そこに起きた「けもの道」に興味を持ったのが、当時の自民党政調会長だった麻生だった。断崖絶壁を脱出するために検察の弱みを利用したようだ。元参議院議員平野貞夫によると、森英介法務大臣が、大久保秘書を逮捕するように、桶渡検事総長に指揮権を発動したのだ。でなければ、この時期に逮捕したことは理解できない。大久保秘書による政治資金規正法違反は、「表」の献金である。単なる形式犯でしかない。闇献金事件であれば、その使途を追求する捜査が行われる。だが、形式犯のため、それ以外の捜査が進展することもない。このことは逮捕当初から分かっていたことで、麻生政権に利用された逮捕であった。

小沢捜査と日歯連事件とを比較検証してみると、日歯連事件は一億円の領収書も発行しないで、収支報告書にも記載しない闇献金事件である。当然、その使途を解明する必要があり、逮捕拘留すべきだった。一方、小沢捜査は「表」の金である。収支報告書にも記載されている。形式犯なら、本来、逮捕拘留する必要など無かったのだ。日歯連事件と比較検証すれば、その扱いのあまりの違いが歴然だ。

中央アジアの大詩人・ナワイーは言った。「たとえ、全民衆を騙しおおせたとしても、因果応報の理から逃れられぬ」と。正義は勝たねばならない、人間社会は、底知れぬ闇を流転せねばならない。

ナワイーは宣言している。「高潔なる者の旗が、空高く翻る」と。自民党政権の首相に誰がなろうとも、衆院選野党統一候補の実現の成果が最重要課題である。